Bookwormy’s Diary

英語の本も面白いかも :)

ホーキング父娘の共著、George's Secret Key to the Universe

George’s Secret Key to the Universe 

by Lucy & Stephen Hawking

 

 

 

読むたびに新しい発見。何と言ってもホーキング父娘の共著です。しっかりとした最新のサイエンスに基づいた子供向きのサイエンスフィクションは貴重な存在。

 

ティーブンホーキング氏の大人向きの本にチャレンジしたものの数ページで挫折したこと数回。でもこの本なら楽しんで新しい知識も入手できます。子供向きの本も捨てたものじゃないですよね。

 

10年ほど前に書かれた本ですが、門外漢の私には未だにとっても新しく感じられます。星の一生やブラックホール、我が家にちょっとした宇宙ブーム到来です。

 

日本語版も出ています。でも大人の方には英語版の方が意外と読みやすいかも。

 

 

Lexile Measure 850L

297ページ

 

お話として読み聞かせるなら小学校低学年から。自分で読むなら4年生くらいから。

しっかりと理解しようと思うと小学校高学年くらいからかな。

 

 

Birth of Stars

https://www.khanacademy.org/science/cosmology-and-astronomy/stellar-life-topic

 

Audio Book 

https://itunes.apple.com/ca/audiobook/georges-secret-key-to-universe/id274931530

 

p.189に火星に新しい溝が見つかったことが書かれています。溝が作られたと言うことは水が存在する可能性を示唆するのでは、と。それに関して面白いYoutubeがあったのでリンクしておきますね。

 

火星の水の流れたような跡はドライアイスで作られた?

https://www.khanacademy.org/partner-content/nasa/searchingforlife/mars-modern-exploration/v/dry-ice-moves-on-mars

 

 

 

brown girl dreaming

brown girl dreaming  by Jacqueline Woodson

 

 

Brown Girl Dreaming

Brown Girl Dreaming

 

 

 

ポエムってこんなに味のあるものだったのね、 私の考え方を変えてくれた一冊です。

 

本を読むのは子供の頃から大好きなのに、学生時代は国語で伸び悩み、中でも詩、ポエムってわけわからん。苦手意識満載で、そのまま大人になりました。

 

この brown girl dreaming は、そのポエムで構成されています。そう、最初っから最後の349ページ目まで、ずっとポエムなんですよ。

 

そんなこと知らなくて借りてみて、えっと思ったけれど、賞も色々取ってるし試してみるかと読み始めたら以外と読みやすく、なんだ、ポエムって短いだけで普通やん、とまず思い、読み進めて、どんどん読み進めていくうちに、これってアルバムみたいだなと思うようになったのです。

 

一瞬一瞬の風景、溢れるばかりの感情を切り取って言葉の形で残しておく。写真とは媒体が違うけれど、残しておきたい一コマを大切に描写するのは一緒かな。言葉で作られた風景がポエムなのかなと私の中のポエム像をガラッと変えてくれた作品です。

 

brown girl dreaming だから、てっきり黒人差別がテーマだと思って読み始めたら、そこでもいい意味裏切られました。もちろん差別されたり、いじめられたり、黒人であるばかりに身なり、行動を過剰にきちんとしていなくてはいけないことを鋭く描写している部分もあるんだけれど、差別の激しかったであろうアメリカ南部での暖かい思い出、中でも良き理解者のおじいちゃんとの忘れがたい日々もたくさん散りばめられています。

 

とっても優秀なお姉ちゃんや歌の上手なお兄ちゃんの影に隠れて、勉強も歌もイマイチ(彼女曰く、です)の彼女が自分を見つけていくステップも素敵です。おじいちゃんの前ではとっても上手に歌える!全世界、全人類にこんなおじいちゃん的な人が一人は必要ですよね。

 

アメリカでの黒人の立ち位置、南部と北部での違い、宗教の問題、そして家族とは。

 

半分創作、半分真実。お母さんが「家族のこと以外なら何を書いてもいいわよ。」と言ったとか。この本のほとんどが家族のことなんですけど、お母さん!brown girl がペロッと舌を出しているのが思い浮かびます。

 

素敵なポエムが多数載っている中で、私がとりわけ気に入ったのはこのふたつ。

p.90 the fabric store

p.234 daddy this summer

 

 

Lexile 990L

349ページ

National Book Award
Newbery Honor Book
Boston Globe-Horn Honor Book
Coretta Scott King Award
Notable Social Studies Trade Books for Young People
Robert F. Sibert Honor Book
NCTE Notable Children's Book in Language Arts

 

 

The House of the Scorpion

The House of the Scorpion  by Namcy Farmer

 

 

The House of the Scorpion (English Edition)

The House of the Scorpion (English Edition)

 

 

ティーンエイジ向けのサイエンスフィクション、アドベンチャーファンタジーニューベリー名誉賞取ってるから、まぁ面白いのかなって読み始めたらページをめくる手が止まらないって言うやつでした。400ページ弱の本なのに一気読みしたもの。

 

主人公はクローンの少年。人とは何なのか、ヒトとは何なのか、家族とは何なのか、そして自分とは何なのか。一気読みさせてくれる勢いがありつつも、色々と考えさせてくれる本です。

 

破綻した家族、社会、世界でも一番大事なのは大切な人とのつながりなのかなぁ。

 

作者はメキシコに住まれていたのかなと思わせてくれる描写がそこここにあふれていて、ストーリーに温かみと深みを付け加えてくれています。美味しい湯気のほかほか立ち上っているタマレスを食べたくなっちゃいます。

 

続きを読む

The Mystery of Life: How Nothing Became Everything

The Mystery of Life: How Nothing Became Everything    by Jan Paul Schutten

 

 

 

大好きな本です。図書館でふっと目に止まって借りてきたら大当たり。

 

最初はふむふむと一緒に笑いながら読んで、2回目はじっくりと参考文献もチラチラとのぞきながら味わいつつ。

 

地球の誕生、宇宙の誕生の項では悠久の時間を感じ、禅の世界を感じながら。そして無生物から生物の発生した経緯に思いを馳せる。単細胞生物から多細胞生物への飛躍に28億年もかかったとか、とっても大きな概念をわかりやすく説明してあります。

 

ストーリーは子供でも楽しめるようにユーモラスに書かれているのですが、参考文献もしっかりしていて大人でも読み応えがあります。そういう意味ではいろいろなレベルに合わせて楽しめるほんと言えるかもしれませんね。

 

 

*英語の大きな数字に慣れるのに役立つかも

 

生物系がお好きな方は是非。

 

英語的にはシンプル。多少生物系の専門用語が出てくるんですけど、文学作品よりは格段に読みやすいです。

Walk Two Moons

Walk Two Moons    by Sharon Creech

 

 

 

Walk Two Moons (Trophy Newbery)

Walk Two Moons (Trophy Newbery)

  • 作者:Creech, Sharon
  • 発売日: 1996/09/01
  • メディア: ペーパーバック
 

  

ネーティブアメリカンの血を引く主人公のSal の自分探しの旅。

 

母に会うために祖父母と3000キロの旅にでかけるSal。長時間のドライブの間に暇つぶしのように病的に神経質な友人、フィービー、の話を祖父母に聞かせる。フィービーの話を通して、そしてアメリカ横断の祖父母との旅を通して、自分と自分の家族との関わりを見つめ直していきます。

 

おじいちゃんとおばあちゃんがかなりぶっ飛んでいて、いい味を出してくれています。

 

基本的にみんな少し外れていて、そしてみんないい人達です。小説なので外れ方が誇張はあるものの誰の周りにもひとりやふたりはいそうな人物として書かれています。アメリカの田舎の乗りのいいおじいちゃんとおばあちゃん。チアリーダーに夢中のティーンエイジャー。極度に健康志向の家族。そこがこの小説の巧さかもしれませんね。現実にありそうなだけに引き込まれていきます。

 

大人でも十分楽しめますが、25歳以上の方は最初1/3ほどはだまされたと思ってがんばって読み進んでみてください。私も最初はあ~ティーンエイジ向きの本だな、と思いました。軽い口調の書き方が子供向きな感じなんですよね。でも読み進んで正解でした。Huzza, huzza…

 

"Don't judge a man until you have walked two moons in his moccasins."

 

小学校中学年から; DRA 60; Lexile Level 770L; 244 ページ 

いつものようにスコラスティックのページで上記の情報を手に入れましたが、個人的には対象年齢はもう少し高めではないかと思います。小学校の4年生からとありますが、4年生、日本の年齢なら3年生後半くらい(?)、まだまだ無理な気がします。本当にわかるというか楽しめるのは中学生2年生くらいから?

 

 

 

Out of My Mind

Out of My Mind   by Sharon M. Draper 

 

Out of My Mind (English Edition)

Out of My Mind (English Edition)

 

 

Lexile 700L; 10歳から大人まで; 295ページ

 

英語のレベルは簡単で非常に読みやすく、そして深いです。これまた子供の本とあなどるなかれ、の1冊です。

 

脳性麻痺の女の子、メロディーの視点から書かれています。

 

脳性麻痺11歳のメロディーは身体は不自由なものの、実は素晴らしく賢いことをわかっているのはほんの一握りの人たち。学校の先生達も彼女を見た目から判断して、いつまでたっても繰り返しABCの読み方を教えたり、学校でアニメのビデオを見せて時間をつぶしたり。

 

読んでいると感情移入して、周りの大人達にどうにかしてよ、と叫びたくなります。でも彼女は声をあげられないのです。しゃべれないし、書けないのですから。

 

そんな彼女が5年生になって、コンピューターの音声を使って話すことができることを知ります。念願かなって手に入れたコンピューターで彼女の世界は広がります。広がって、彼女が夢見ていた普通クラスの生徒達と交流を持てるようになるのですが、彼女の世界はそれで丸く収まるほど甘くありませんでした。

 

彼女のフラストレーション、希望、周囲の人たちからの支え、そして彼女を見た目で差別する生徒達。成長して行くメロディー。

 

子供はもちろん、大人も深く考えさせられる本です。先生方、病院で働く方達にもおすすめです。

 

Reading Guide

 

 

 

 

 

 

 

 

Longitude Prize

Longitude Prize  by Joan Dash

 

 

The Longitude Prize

The Longitude Prize

 

 

 

高校生から大人まで。Lexile Measure 1160L ; 182ページ

 

「経度を計測する機器、もしくは方法を見つけた者に賞金!」イギリス政府が1714年にお触れを出した。世界の海を駆け巡るイギリス船籍。不正確な地図と経度計測ができないことから船の難破が後を絶たなかったためである。さて賞金をせしめたのは一体どんな人物か。

 

地図とか地理とかの苦手なむ〜すにいろんな知識を授けてくれた本です。まずはlongitudeってなんだったっけ?から始まって、経度って緯度より測定が難しいの?などと言うきっと多くの人に取っては常識と思われる疑問を持ちつつ、ネットで調べつつ読み進めました。なるほどねぇ、ちょっと考えればわかると言われればそれまでだけど。これまでちょっとも考えてなかったということですね・・・

 

上流階級とはほど遠い出身のジョン・ハリソン。今時で言うギフテッドなんでしょうね。素晴らしい才能と根気強さ(これがすごい!)に恵まれている。でも人付き合い、特に上流階級との付き合いに難ありの堅物時計職人。ハイソなイギリス支配階級の王立協会や経度庁に彼の船上でも超正確な時計は認めてもらえるのか?なんだかいじめられるんですよね、彼。いじめと言うか、嫌がらせと言うか、下に見られてると言うか。

 

む〜すはジョン・ハリソン同様にハイソとは無関係の生まれ育ちに生活をしている者として、がんばれ、ジョン、あきらめるな、と応援しながらの読書でした。250年前、階級社会がもっと揺るぎないものだった時代ってこんなだったのかと。でも助けてくれる人もいたんですよね、しかも思い切りハイソな人で。

 

読み終わったときの満足感がおいしかった1冊です。

 

レビューには10歳からとか6年生からと書いてあったりするのですが、中にはそれ位から読める子もいるのかなぁと言う印象。地理的なものが苦手なむ〜すだからそう思うのかもしれませんが、一応高校生以上にしてみました。地理、歴史大好きのパパむ〜すに薦めてみたところ大ヒットでした。英語自体は難しくないので、科学、発明、伝記のお好きな幅広い層に楽しんでもらえそうな本です。

 

(すみません、あまり手に入りやすくなさそうです・・・。初版が1957年で、む〜すが読んだのが第4版だったので、増刷されることを願いつつ・・・)