Walk Two Moons
Walk Two Moons by Sharon Creech
ネーティブアメリカンの血を引く主人公のSal の自分探しの旅。
母に会うために祖父母と3000キロの旅にでかけるSal。長時間のドライブの間に暇つぶしのように病的に神経質な友人、フィービー、の話を祖父母に聞かせる。フィービーの話を通して、そしてアメリカ横断の祖父母との旅を通して、自分と自分の家族との関わりを見つめ直していきます。
おじいちゃんとおばあちゃんがかなりぶっ飛んでいて、いい味を出してくれています。
基本的にみんな少し外れていて、そしてみんないい人達です。小説なので外れ方が誇張はあるものの誰の周りにもひとりやふたりはいそうな人物として書かれています。アメリカの田舎の乗りのいいおじいちゃんとおばあちゃん。チアリーダーに夢中のティーンエイジャー。極度に健康志向の家族。そこがこの小説の巧さかもしれませんね。現実にありそうなだけに引き込まれていきます。
大人でも十分楽しめますが、25歳以上の方は最初1/3ほどはだまされたと思ってがんばって読み進んでみてください。私も最初はあ~ティーンエイジ向きの本だな、と思いました。軽い口調の書き方が子供向きな感じなんですよね。でも読み進んで正解でした。Huzza, huzza…
"Don't judge a man until you have walked two moons in his moccasins."
小学校中学年から; DRA 60; Lexile Level 770L; 244 ページ
いつものようにスコラスティックのページで上記の情報を手に入れましたが、個人的には対象年齢はもう少し高めではないかと思います。小学校の4年生からとありますが、4年生、日本の年齢なら3年生後半くらい(?)、まだまだ無理な気がします。本当にわかるというか楽しめるのは中学生2年生くらいから?