Bookwormy’s Diary

英語の本も面白いかも :)

Longitude Prize

Longitude Prize  by Joan Dash

 

 

The Longitude Prize

The Longitude Prize

 

 

 

高校生から大人まで。Lexile Measure 1160L ; 182ページ

 

「経度を計測する機器、もしくは方法を見つけた者に賞金!」イギリス政府が1714年にお触れを出した。世界の海を駆け巡るイギリス船籍。不正確な地図と経度計測ができないことから船の難破が後を絶たなかったためである。さて賞金をせしめたのは一体どんな人物か。

 

地図とか地理とかの苦手なむ〜すにいろんな知識を授けてくれた本です。まずはlongitudeってなんだったっけ?から始まって、経度って緯度より測定が難しいの?などと言うきっと多くの人に取っては常識と思われる疑問を持ちつつ、ネットで調べつつ読み進めました。なるほどねぇ、ちょっと考えればわかると言われればそれまでだけど。これまでちょっとも考えてなかったということですね・・・

 

上流階級とはほど遠い出身のジョン・ハリソン。今時で言うギフテッドなんでしょうね。素晴らしい才能と根気強さ(これがすごい!)に恵まれている。でも人付き合い、特に上流階級との付き合いに難ありの堅物時計職人。ハイソなイギリス支配階級の王立協会や経度庁に彼の船上でも超正確な時計は認めてもらえるのか?なんだかいじめられるんですよね、彼。いじめと言うか、嫌がらせと言うか、下に見られてると言うか。

 

む〜すはジョン・ハリソン同様にハイソとは無関係の生まれ育ちに生活をしている者として、がんばれ、ジョン、あきらめるな、と応援しながらの読書でした。250年前、階級社会がもっと揺るぎないものだった時代ってこんなだったのかと。でも助けてくれる人もいたんですよね、しかも思い切りハイソな人で。

 

読み終わったときの満足感がおいしかった1冊です。

 

レビューには10歳からとか6年生からと書いてあったりするのですが、中にはそれ位から読める子もいるのかなぁと言う印象。地理的なものが苦手なむ〜すだからそう思うのかもしれませんが、一応高校生以上にしてみました。地理、歴史大好きのパパむ〜すに薦めてみたところ大ヒットでした。英語自体は難しくないので、科学、発明、伝記のお好きな幅広い層に楽しんでもらえそうな本です。

 

(すみません、あまり手に入りやすくなさそうです・・・。初版が1957年で、む〜すが読んだのが第4版だったので、増刷されることを願いつつ・・・)